キッチン・風呂・洗面台・トイレは毎日、家族全員が必ず使う重要な空間です。健康・リラクゼーション・生理現象の全てを司っている心臓部と言え、この水まわりをどう計画するかによって、生活が随分違ってくる重要な箇所です。特に湿気、匂い、カビなどの対策を考え、消臭効果のある素材や湿気を吸放出する素材などを考える事が大切でしょう。
天井・壁材のところでも述べましたが、「珪藻土」や「オガフォザー」を使うと良いでしょう。
■珪藻土
海や湖の中のプランクトンの死骸が堆積して化石化したものです。粒子が超多孔質構造なので、断熱・調湿・脱臭などの効果があります。その他、耐火性と断熱性に優れています。昔からその高い保温性と程良い吸湿性を生かして壁土として使われてきました。
■オガファーザー
ウッドチップの壁紙が「オガファーザー」です。通気性が良く、カビが発生しにくいという特長があります。再生紙を使用しており環境に優しいエコロジー壁紙です。ただ、デメリットもあります。やはり紙質100%なので収縮に弱く、ひび割れたようになることもあります。また、物を引っ掛けると破れてしまいますので、人の出入りが激しい場所やものが当たりやすい場所は避けた方が良いでしょう。
でも、自然素材を感じる「質感」や明らかに壁が呼吸をしている「空気感」が素敵です。
床材はその場所の雰囲気を決める大きな要素です。テラコッタ調タイル、無垢のパイン材、リノリウムなどをお勧めします。
■テラコッタ調タイル
テラコッタ調タイルは冷たい、固いという特長があります。キッチンでは食器を落とすと割れるというマイナス面がありますが、汚れやすい場所であることを考えると手入れしやすいという大きなメリットがあります。冬場はキッチンマットや厚めのスリッパが必要ですが、夏はとても快適です。床暖房を入れるという手もあります。固いので長時間の立ち仕事は少々辛くなります。また、食器を落とすとやはり割れやすいですね。トイレには良いですが、洗面所には冷たいので適していません。
■無垢パイン材
パイン材の場合は、冷たさや固さはありませんが、水や油ものをこぼした時には汚れが気になります。こぼしたらすぐに拭くようにすれば良いのですが、取れずにシミになりやすいです。キッチンマットを敷くことで汚れ対策にはなりますが、それだとせっかくの無垢の感触を損ないますし、日焼け跡が残ったりします。ワックスを塗るのが良いでしょう。
■リノリウム
リノリウムとは、天然素材の床仕上げ材の一つです。亜麻と呼ばれる植物の種から取る亜麻仁油、松ヤニ(ロジン)などの樹脂類、コルク粉、顔料などを混ぜて、シート状やタイル状にしたものです。適度な弾力性があり、抗菌性能に優れているため、住宅以外に病院や老人ホーム、学校などの公共施設の床仕上げ材として使われます。天然素材で抗菌効果を持ち、焼却しても有害物質が排出されない環境に優しい素材として、またシックハウス症候群対策としてもリノリウムが見直されており、マンションの洗面所やトイレの床材などに使われています。
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